一流選手に必要でないもの

一流選手には競争相手は必要ない。なぜなら既に負けないレベルに達しているからである。負けないレベルとは同じ競争レベルの相手と10戦した場合、少なくとも複数回勝てる状態のことを指す。この状態まで自分の水準を持ってこれた場合に大事なことは力を伸ばすことだけではなく、競争の舞台において力を発揮することでである。この力を発揮することはある一定のリラックス感が必要である。このリラックス感が皆無な場合、ハードトレーニングに疲れ、精神や身体を不必要に壊すリスクが増える。一流選手は既に長い間高い負荷のトレーニングを実施しているので、力を伸ばすために毎日競争相手と過ごす必要は必ずしもない。今韓国で開かれているオリンピックで金メダルを取った小平奈緒選手もこの例に該当する。彼女も実業団に所属することなく、世界一になった。もちろん、とてつもなく優秀なアシスタントが付いているとのことである。今後は組織は細分化され、今よりも自由な形で優秀な選手が活躍すると思う。