水素戦略の足元

東日本大地震の後、日本のエネルギー戦略は抜本的に見直された。その中でエネルギー安全保障や地球環境保護の観点から再生可能エネルギーの活用促進が求められている。特に水素は宿命的な出力変動を緩和する手段としても有望である。しかし、現状において苦戦している。使用が進まないからである。実際、経産省の出した水素基本戦略においても2030年の燃料電池車の目標普及台数は1200台である。(ガソリン車は6200万台)少なくともモビリティにおいては白旗を挙げているように見える。コスト低減は必要条件であるが、それ以上に技術的革新が求められている。