資源問題と製造業の国際競争力

希少資源を確保することは製造業の国際競争力を高めることに大きく寄与する。なぜなら希少資源の輸出入の関係を背景とした企業間交渉を現状から改善できるためである。企業間交渉は交渉している企業間での依存度に関係する。例えばモーターメーカーにおいてジスプロシウムを使用するケースを考える。ジスプロシウムは中国が生産量の約8割を占める元素である。中国が独占的に生産量を確保しているので、政治的な緊張により日本でのジスプロシウムの入手が困難になる。いつも必要な元素を必要なだけ入手できるように希少資源を確保するための要素技術を確立しておくことは重要である。