2019-01-01から1年間の記事一覧

水素社会へ向けた水素の供給技術

水素社会に向けた取り組みが続いている。モビリティでは2018.6に日産、ダイムラー、フォードのFCV量産化計画が中止になるなど、当初の計画達成は厳しい見通しである。一方で、発電用途において長期、大容量で貯蔵するという観点から、PTGの検討は各国で進め…

水素エネルギー社会への取り組み

水素エネルギーへの社会受容性は低い。なぜなら、水素は爆発限界域が広く、工業とは縁遠い多くの方々に危ないと印象を持たれているからである。その解決としてエネルギー政策上の重要性、地球環境問題への貢献可能性を議論していく中で浸透する必要がある(以…

水素キャリアの生き残る道

パリ協定での目的を達成するために日本政府は水素基本戦略を2017年12月に承認した。この戦略を社会に実装するためには大容量の水素用途が必要であり、その中でガスタービンの利用は大容量用途であり、有望である。実際、神戸のポートアイランドでは1MW級ガス…

個のちから

デジタル化が個人での活動を開放したと持ちきりである。実際、いろいろな情報媒体でその効用を目にすることも多い。一方、地球環境問題、国跨いだ情報、人、モノの移動を前提にして、時代が求めているのことに共感がある。こちらはその不具合が目についてい…

読売新聞 2019-05-04

外国人受入を目指して、在留資格を認める「特定技能」試験が行われた。分野は外食、介護、宿泊の3種である。まだ手探りの部分もあり、テキストやサンプル問題の準備状況に現れている。外食はテキスト・サンプル問題ともにあり、介護はテキストなく、サンプル…

化学と工業 巻頭言

過去20年を総括して将来の科学研究の計画を立てるときがきた。なぜなら、この20年に挑戦してきたことの影の部分が目立つようになってきたからである。まず良い部分について述べる。それは科学と社会の距離が近づいたこと、社会に役立つ応用を考えた研究が増…

化学と工業 巻頭言

失敗を評価し、ある大きさでもって歓迎する仕組みが科学と技術の進歩に必要である。なぜなら、科学と技術の進歩には挑戦が必要であり、挑戦は挑戦的であるほど失敗確率が上がるからである。現在は結果を求めるあまり、ちまちました、安心できるテーマが選ば…

化学と工業 論説

日本学術会議協力学術研究団体に登録されている化学系の学協会は約40である。2009年ごろのアンケートでは1人あたり2〜3の団体に所属している。一方で、中心的な研究者は複数の団体に所属しているので、多くの研究者は1つの団体に所属していることも推定され…

輸入実務から見た化学物質管理 技術士2019-02

化学物質の輸入実務において中間業者が重要である。なぜなら、リスクコミュニケーションが円滑となるからである。化学物質を海外原料メーカーから輸入するとき、営業秘密として情報を隠そうとする場合が考えられる。このとき、化学物質管理で必要な情報が得…

林業成長産業化@鳥取 月間技術士2019.2

鳥取では現知事(平井知事)就任以来、大手電機メーカーの撤退やリーマンショックなどにより産業構造の大きな転換を求められてきた。その中で「あるものを活かす」ために林業の成長産業構造化を行なってきた。実際、平成17年度以降、林業従事者はv字回復をし…

化学技術の方向性 化学と工業2019−02

学術倫理が揺らいでいるらしい。発端は2018年の晩秋に遺伝子編集による人間が誕生した、とニュースの大々的な広まりである。このニュースの真意は明らかではないが、世界中の学者から学術倫理および規範に違反するとして批判されている。この問題は人間がも…