水素社会へ向けた水素の供給技術

水素社会に向けた取り組みが続いている。モビリティでは2018.6に日産、ダイムラー、フォードのFCV量産化計画が中止になるなど、当初の計画達成は厳しい見通しである。一方で、発電用途において長期、大容量で貯蔵するという観点から、PTGの検討は各国で進め…

水素エネルギー社会への取り組み

水素エネルギーへの社会受容性は低い。なぜなら、水素は爆発限界域が広く、工業とは縁遠い多くの方々に危ないと印象を持たれているからである。その解決としてエネルギー政策上の重要性、地球環境問題への貢献可能性を議論していく中で浸透する必要がある(以…

水素キャリアの生き残る道

パリ協定での目的を達成するために日本政府は水素基本戦略を2017年12月に承認した。この戦略を社会に実装するためには大容量の水素用途が必要であり、その中でガスタービンの利用は大容量用途であり、有望である。実際、神戸のポートアイランドでは1MW級ガス…

個のちから

デジタル化が個人での活動を開放したと持ちきりである。実際、いろいろな情報媒体でその効用を目にすることも多い。一方、地球環境問題、国跨いだ情報、人、モノの移動を前提にして、時代が求めているのことに共感がある。こちらはその不具合が目についてい…

読売新聞 2019-05-04

外国人受入を目指して、在留資格を認める「特定技能」試験が行われた。分野は外食、介護、宿泊の3種である。まだ手探りの部分もあり、テキストやサンプル問題の準備状況に現れている。外食はテキスト・サンプル問題ともにあり、介護はテキストなく、サンプル…

化学と工業 巻頭言

過去20年を総括して将来の科学研究の計画を立てるときがきた。なぜなら、この20年に挑戦してきたことの影の部分が目立つようになってきたからである。まず良い部分について述べる。それは科学と社会の距離が近づいたこと、社会に役立つ応用を考えた研究が増…

化学と工業 巻頭言

失敗を評価し、ある大きさでもって歓迎する仕組みが科学と技術の進歩に必要である。なぜなら、科学と技術の進歩には挑戦が必要であり、挑戦は挑戦的であるほど失敗確率が上がるからである。現在は結果を求めるあまり、ちまちました、安心できるテーマが選ば…

化学と工業 論説

日本学術会議協力学術研究団体に登録されている化学系の学協会は約40である。2009年ごろのアンケートでは1人あたり2〜3の団体に所属している。一方で、中心的な研究者は複数の団体に所属しているので、多くの研究者は1つの団体に所属していることも推定され…

輸入実務から見た化学物質管理 技術士2019-02

化学物質の輸入実務において中間業者が重要である。なぜなら、リスクコミュニケーションが円滑となるからである。化学物質を海外原料メーカーから輸入するとき、営業秘密として情報を隠そうとする場合が考えられる。このとき、化学物質管理で必要な情報が得…

林業成長産業化@鳥取 月間技術士2019.2

鳥取では現知事(平井知事)就任以来、大手電機メーカーの撤退やリーマンショックなどにより産業構造の大きな転換を求められてきた。その中で「あるものを活かす」ために林業の成長産業構造化を行なってきた。実際、平成17年度以降、林業従事者はv字回復をし…

化学技術の方向性 化学と工業2019−02

学術倫理が揺らいでいるらしい。発端は2018年の晩秋に遺伝子編集による人間が誕生した、とニュースの大々的な広まりである。このニュースの真意は明らかではないが、世界中の学者から学術倫理および規範に違反するとして批判されている。この問題は人間がも…

水素社会

今冬(2018年12月-2019年2月)は暖冬の見込みだそうである。単純に相関を取るべきではないとする意見もあるが、近年地球温暖化が進んでいるとされており、その顕在化であることが推定される。 2015年のパリ協定により、日本は2013年度比で2030年までに26%のCO…

化学と工業 2018-12 巻頭言

日本はサスティナビリティに関して遅れている。なぜなら、杓子定規な仕事のやり方が残り、サスティナビリティをビジネスチャンスとしてしか見ていないからだ。 2015年9月25日「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と題する目標が示された。これは17の目…

文部科学省次官の引責辞任 (読売22日)

「要約」文部科学省の次官が、幹部の汚職と自らのコンサルティング会社役員との接待同席(減給処分)の責任を取って辞任した。国家公務員の倫理規程違反である。新体制では危機感を持って再発防止に努めることが信頼回復への出発点となる。

自民党総裁選

20日の総裁選に向けて論戦が繰り広げられているが、焦点ははっきりとしない。安倍氏は憲法改正が本丸だろう。その中で金融緩和の長期化やモリカケ問題で信頼を失いかけている。石破氏は地方創生や防災省の創設などが柱であろう。今の時代や状況において理想…

要約 プラスチックごみによる経済への影響が顕著である。特に東南アジアで多く、世界の海洋プラスチックごみの排出量上位10カ国のうち5カ国が東南アジアであるという報告もある。実際、フィリピンやタイなどではプラスチックゴミの多さが原因となってリゾー…

言わずもがなITによる社会環境変化がはげしい。情報技術システムは「忘れない」ためデータ量は蓄積するばかりである。加えて、こちらもご承知の通りAIによる機械学習の進歩が進んでいる。ここで大切なのは思想である。思想と書くと難しいが、言い換えると思…

言わずもがなITによる社会環境変化がはげしい。情報技術システムは「忘れない」ためデータ量は蓄積するばかりである。加えて、こちらもご承知の通りAIによる機械学習の進歩が進んでいる。ここで大切なのは思想である。思想と書くと難しいが、言い換えると思…

スマホの次変化はディープラーニングによってもたらされる。コミュニケーションを双方向に行えるようになるからである。「日本の論点」によれば現在は音声入力の精度が低いからキーボード入力をしている。出力に関しては職場やコミュニティのデータを自動で…

医師への動機

不安定な世の中において、偏差値の高い高校生が東大よりも医師を目指す傾向が強まっているらしい。今日読んだ記事では動機として不純であり、高い倫理観が必要、と説く。実際、海城高校では特別な倫理の授業を設けており、何人かの学生は医学部受験を改める…

水素戦略の足元

東日本大地震の後、日本のエネルギー戦略は抜本的に見直された。その中でエネルギー安全保障や地球環境保護の観点から再生可能エネルギーの活用促進が求められている。特に水素は宿命的な出力変動を緩和する手段としても有望である。しかし、現状において苦…

水電解からの水素製造

光触媒を用いる方法、再生可能エネルギーから作る方法がある。工場原価の考え方でどちらか安いのであろうか?おそらく現時点では圧倒的に再生可能エネルギーが安い。なぜなら、光触媒を用いる方法は効率が低く、材料費が高いからである。実際、可視光光触媒…

2018論点100 p102

中国の「偉大なる復興」が続いている。一帯一路である。一帯とはインフラ投資による陸路であり、一路とは軍事力や科学力を背景とした海上交通路である。しかし、この活動は国際社会を混乱に陥れている。国際法に違反しているからである。中国は国際法に違反…

水素エネルギーシステム 2017 p228

水素吸蔵合金は常温常圧で水素吸蔵が可能である特徴をもっている。 従来の水素吸蔵合金は、消防法上で、水素吸蔵状態で、第2類(可燃性固体)、第3類(自然発火性物質および禁水性物質)に該当しており、指定数量や取扱者の監督や届出の義務があった。 そこで下…

RE100

連日猛暑が続いている。地球温暖化が進んでいる様に思える。真意はともかく、エネルギー問題について、化石燃料から再生可能エネルギーへ変更することに異論を唱える人はいないだろう。 足元で7%の再生可能エネルギーを2050年に100%にする。RE100と呼ばれる…

水素エネルギーシステム p233

水素吸蔵合金を貯蔵している容器を開放すると、合金が発火したり、酸化して失活する可能性があった。加えて、容器よりも合金の方が高価であり、経済性が成り立っていなかった。そこで、高圧ガス保安法と労働衛生法の容器規制をマトリックスで表現して、両者…

三菱総研 コラム

インターネットの普及により、一時、人の行動は個別化した経緯がある。これにより、人は複雑な情報も1人や複数人で処理せざるを得ず、利便性を損なう側面があった。AIは膨大な情報から傾向を読み取り、顧客である我々にデータではなく情報を提供してくれる。…

日本の論点 p100

2013年に中国主導のインフラ投資のための銀行が生まれた。アジアインフラ投資銀行である。これは元々は米国の中国包囲網に中国がたいこうするための西進処置であった。現状は中国とある一国の二国間条約の束であり、何かあると各個撃破される。現状は欧州の…

三菱総研

ディープラーニングを中心としたAI技術が進んでいる。この進歩により、既存職種の一部はなくなり、新しい仕事が生まれるだろう。これはゲームチェンジと呼ばれる現象で、これまでも幾度となく行われてきた。今後は、既存ビジネスを拡大するにしても、新たな…

山陰中央新報 社説

劉暁波さんの死去から1年が経った。習主席は反スパイ法、国家安全法、インターネット安全法などを施工した。米国に並ぶ超大国を目指す中国は基本的人権を大切にする国に生まれ変わらなければならない。