談志の論理性

立川談志さんのラジヲをYouTubeで聞いた。今聞いてもハッと思わせる目線と解説の分かりやすさがそこにあった。

私は今、ある試験準備のため、論文や論理の本を読み、自分でも日常的に書いている。本腰を入れて7ヶ月が過ぎた。その過程で、論理の基本は数学と同じでイコールで結べる事、聞き手が混乱しないように少しずつ情報を増やす事、言葉と現象を丁寧に表現する事ほか、いくつものチェック項目を持つに至った。

今日気付いたのは、10年以上前に録音された、おそらく論文など書かなかったであろう落語家が高度な論理構成を柔らかい口語に落とし込んでいる事であった。

ピカソも若い頃は詳細な写実を行なっていた。天才や稀代の才能をもつ人はまじめにやろうと思えばいくらでもやれるのだ、これに改めて気づいたのであった。