医学物理士

高齢化社会を迎える日本にとって、医学物理士の量と質の確保が求められている。なぜなら手術自体の体への負担が少ない放射線治療のリスクを低減できるからである。読売新聞(2018.2.4)によると日本には2017年時点で1057人の医学物理士が認定されている。彼女/彼らは医師と連携して効率と安全を高めて放射線治療を行う手助けをする。現状の課題は、認知度の向上と認定者のオーバーワーク解消である。認知度の向上については、地道な実績と1人のカリスマ性を持った医学物理士が登場することで風向きは変わるだろう。認定者のオーバーワークについては、基本的に職業選択の自由などから制限は難しい。したがって、個人の判断、となる。この個人の判断、が妥当なものとなるように、認定前の教育および認定中のフィードバックにより、研鑽や気づきの機会を設けることが必要である。