水素エネルギーシステム 2016-01

    地球環境問題の解決にはCO2のエネルギーシステムにおけるゼロエミッション化が必要である。

    この問題は水素を水から取得できれば大きく改善される。なぜなら、水を使ったエネルギー取得は炭素を含まないからである。

   日本は1974年からサンシャイン計画としてナショナルプロジェクトを進めてきた。そこでは水素生産に関して熱化学法や水電解が中心テーマに挙げられていた。

   今後の見通しはまだ立たない。水素製造法の革新、水素ステーションの設置、その後のユーザー(燃料電池車、エネファームなど)の普及のそれぞれに課題があり、それぞれに不透明部分があるためである。ただし、IEAの資料から、2035年までに石油や原子力を主力とする中でも、水力発電よりは多く発電することが需要として予想されている。