化学と工業 巻頭言

失敗を評価し、ある大きさでもって歓迎する仕組みが科学と技術の進歩に必要である。なぜなら、科学と技術の進歩には挑戦が必要であり、挑戦は挑戦的であるほど失敗確率が上がるからである。現在は結果を求めるあまり、ちまちました、安心できるテーマが選ばれる傾向にある。これは国の予算やプロジェクトでの中間スクリーニング、ファンドのアカウンタビリティー、でよく観察される。グリーンもライフも結構だが、誰も見向きもしないテーマを自由にやって、それぞれが評価される科学社会が欲しい。(河田聡先生  要約は本ブログ著者)